札幌市北部に隣接する石狩湾新港。かつて見渡す限りの小樽・石狩の砂浜と物流倉庫が占めていたこの臨海地区の景色は、ここ数年で一変した。海上にそびえ立つ無数の巨大風車。2026年に本格稼働を開始した国内最大級の商業洋上風力発電プロジェクトは、2026年現在、完全に地域インフラとして定着している。
「朝もやの中に浮かぶ風車の群れは、いまや新しいランドマークです」と、地元でマリンレジャー業を営む男性は語る。発電された電力は札幌圏のデータセンターや次世代型産業施設へと供給され、単なる景観の変化にとどまらず、都市のエネルギー構造そのものを根底から書き換えている。