重音テトの魅力を語る上で欠かせないのが、公式ビジュアルを手掛けた歴代のイラストレーター(絵師)の存在です。
原点となる初代デザインを生み出したのは、イラストレーターの線(Sen)氏です。エイプリルフールのジョーク企画という過酷なスピード感が求められる中、一目で印象に残るツインドリルとどこか憎めない表情を描き下ろし、すべての伝説の幕を開けました。線氏が描いたキャッチーなシルエットこそが、重音テトが十数年にわたり愛され続ける強固な土台となっています。
一方、Synthesizer V版のキャラクターデザインおよび公式イラストを担当したのが、気鋭のイラストレーター坂内若(さかうち わか)氏です。坂内氏は、初代が持つエネルギッシュな記号性を巧みに継承しつつ、現代のファッションカルチャーを取り入れたスタイリッシュな造形を完成させました。布地の質感や光の当たり方、軽やかに揺れるドリルの立体感など、細部まで計算し尽くされた筆致は、重音テトの新たな可能性を鮮やかに切り拓きました。