寿美花代の足跡を振り返る時、避けては通れないのが宝塚歌劇での圧倒的な功績だ。宝塚歌劇団に入団後、抜群のスタイルと華のある容姿で瞬く間に星組男役トップスターへと上り詰めた。当時の舞台演劇の世界において、彼女の洗練された佇まいは多くのファンを心酔させた。
退団後は東宝株式会社の作品をはじめとする数々の映画やテレビドラマで存在感を発揮。さらに日本テレビの昼の長寿番組『ごちそうさま』で夫の高島忠夫と長年にわたりMCを務め、全国のお茶の間に親しまれた。華やかな芸能界の真ん中に身を置きながらも、温かい家庭人の一面をのぞかせるスタイルは、昭和から平成にかけての日本で愛される夫婦像を打ち立てたのだった。