反共の統一教会がなぜ北朝鮮と蜜月に?金日成会談と巨額利権の真相

反共の統一教会がなぜ北朝鮮と蜜月に?金日成会談と巨額利権の真相

反共の統一教会がなぜ北朝鮮と蜜月に?金日成会談と巨額利権の真相の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

2012年9月に文鮮明氏が92歳で死去した際、北朝鮮の若き独裁者・金正恩(キム・ジョンウン)第1書記(当時)は、異例の最高級の弔電を教団へ送りました。遺族には北朝鮮の最高位勲章である「祖国統一賞」が授与され、平壌の普通江ホテルには公式の焼香所まで設置されたほどです。

しかし、文氏の死を境に両者のビジネス関係は変化を見せ始めます。教団側は平和自動車の保有株式をすべて北朝鮮側に無償譲渡し、合弁事業の表舞台から徐々に手を引きました。国際的な対北朝鮮制裁の強化や、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁への権力移行に伴う教団内部の混乱が影響したと見られています。

それでも、完全にパイプが切れたわけではありません。教団主導の「天宙平和連合(UPF)」主催イベントには、北朝鮮の意向を受けた要人が関与し続けるなど、独自の連絡網は地下水脈のように維持されています。経済的な実利供与から、国際社会でのプロパガンダ連携へと形を変えながら、関係は現在も燻り続けています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。