働くすべての人のバイブルとして君臨し続けるのが、2006年のメガヒット作『プラダを着た悪魔』です。ファッションに全く興味のなかったアン・ハサウェイ演じるアンディが、メリル・ストリープ扮する超一流ファッション誌のカリスマ鬼編集長ミランダに鍛えられ、一流のビジネスパーソンへと変貌していく姿は世界中で大反響を呼びました。
本作の大きな魅力は、ファッション映画人気ランキングで常に上位を独占する豪華絢爛なスタイリングです。シャネルやエルメスなど一流メゾンの衣装を着こなすアンディの劇的ビフォーアフターは、観ているだけで美意識が高まります。しかし、本作の真のプラダを着た悪魔の見どころは、華やかな業界の裏にある過酷なプロ意識と、「成功のために何を捨て、何を選ぶか」という普遍的なキャリアの葛藤にあります。
作中に散りばめられたガールズムービー名言集としても、本作は珠玉のフレーズの宝庫です。
「誰もが私たちに憧れている(Everybody wants to be us.)」――ミランダが放つこの言葉は、トップを走り続ける者の孤独と誇りを象徴しています。また、先輩編集者のナイジェルがアンディに告げる「君は努力していない、愚痴を言っているだけだ(You are not trying. You are whining.)」という痛烈な叱責は、甘えを断ち切るプロフェッショナルの心得として、今なお多くのビジネスパーソンの胸を抉ります。