無事に退院できたからといって、すぐに普段通りの生活に戻れるわけではありません。腎生検 退院後の仕事復帰と注意点において、医療現場が最も警戒するのは「退院後の遅発性出血」です。
腎臓内部の針穴は、表面の皮膚のように簡単に縫合することができません。血栓(かさぶた)ができて組織が修復されるまでには、最低でも退院後1〜2週間の慎重な行動が求められます。
デスクワーク中心の職種であれば退院後2〜3日で復帰可能なケースが多いものの、重い荷物を持ち上げる作業、長時間の立ち仕事、営業での激しい外回り、あるいは保育・介護などの肉体労働は1〜2週間程度休職するか、業務内容を一時的に軽減してもらう配慮が必要です。腹圧が強くかかる動作(いきむ、激しい咳込み、筋力トレーニング)や、身体に衝撃が加わる自転車・バイクの運転、ランニングは術後2週間から1ヶ月程度禁止されます。
また、自宅療養中に「ワインのような濃い赤色の尿(肉眼的血尿)」が出たり、穿刺部位の激しい腰背部痛、38度以上の発熱、めまいや冷や汗などの貧血症状が現れた場合は、腎臓周囲での再出血や感染症が疑われるため、直ちに検査を受けた医療機関の救急外来へ連絡する必要があります。