大学での講義、論文執筆、政府審議会での発言、メディア取材。中室氏の日々のスケジュールが過密を極めていることは容易に想像がつく。そうした中で、研究活動を持続させるための家庭環境やパートナーシップのあり方は、多くの働く女性にとって関心の的だ。
日本の研究機関における女性比率の低さが課題視されて久しい。トップランナーとして走り続ける中室氏の存在は、後進の若手女性研究者にとって大きな道標となっている。家庭内での役割分担や相互のキャリア尊重という視点は、彼女自身の個人的な領域を超えて、日本のジェンダーギャップ解消という大きなテーマへとつながっている。