ネット上の情報では「100均のケースに入れておけば一生安心」と語られがちですが、長期保管においては材質の化学変化や環境要因による落とし穴が存在します。
典型的な誤解が、「PVC(塩化ビニル)製ケースへの長期間密閉保管」です。軟質塩ビに含まれる可塑剤(かそざい)は、高温多湿な環境下で徐々に染み出し、缶バッジ表面の印刷フィルムやクリアコートを侵食・癒着させてしまうリスクがあります。数年単位で暗所保管する場合は、可塑剤の影響を受けにくいPP(ポリプロピレン)製またはPET素材のリフィル・ケースを選定するのが鉄則です。
また、缶バッジ裏面のブリキ部分は空気中の湿気によって黒ずみや赤サビが発生しやすくなります。ダイソーで販売されている小型のシリカゲル(乾燥剤)をファイルやボックスの隅に1個同封しておくだけで、サビの発生率を劇的に抑えることができます。