テレビの画面から意図的に距離を置いていた時期、彼がスキルを研ぎ澄ましていた場所こそがYouTubeなどの配信空間だった。ここで繰り広げられた配信は、従来の芸人による騒々しい実況とは全く異なる手触りを持っていた。静かなトーンで言葉を選びながら、画面上では驚異的なプレイングを見せる。ときに長時間の無言プレイが続き、ふと漏れる鋭い一言。そのシュールで独特の間合いにハマるファンが続出した。
「ゲーム実況」というジャンルが市場として成熟する前から、彼はその本質を見抜いていた。トークの勢いで押し通すのではなく、プレイのクオリティとその背後にある人間性で魅せる。大声を張り上げないからこそ、彼が発する言葉には独特の価値が宿る。デジタル空間で証明されたこの「静かな熱量」こそが、現在の再評価の決定打となっている。