木村拓哉と中国映画界の深い絆を語る上で、名匠・王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の手掛けた伝説的作品、映画『2046』の存在を外すことはできない。近未来の列車を舞台にした幻想的な世界観のなかで、彼が放った唯一無二の存在感は、当時のアジア中の観客に強烈な美学を焼き付けた。
あの日、香港や中国本土の映画人が受けた衝撃は、時を経ても色あせない。王家衛監督との協働によって培われた妥協なき美意識と演技の深みは、その後のキャリアにおける揺るぎない土台となった。現在噂されている新プロジェクトにおいても、かつての原点であるアジアン・シネマティックな感性が色濃く反映されるのではないかと期待が集まっている。