ジェームズ夫妻の死後、ペティグリューが実行した隠蔽工作は極めて卑劣かつ狡猾でした。裏切りに気づき激怒して追ってきたシリウス・ブラックに対し、ペティグリューは白昼堂々、マグル(非魔法族)が密集するロンドンの通りで先手を打ちます。
「リリーとジェームズを裏切ったな、シリウス!」と大声で叫んで周囲のマグルの注目を集めた瞬間、背後に隠し持った杖で通りを一撃で爆破。無関係なマグル12人を瞬時に吹き飛ばして大混乱を引き起こしました。その混乱の最中、彼は自らの右手の指を1本切り落として現場に残し、ネズミの姿に変身して下水道へと姿を消したのです。
駆けつけた魔法省の役人たちの目には、「現場に残された指(ペティグリューの遺体の一部)」「大爆破」「高笑いしながら呆然と立ち尽くすシリウス」という状況しか残されていませんでした。こうしてシリウス・ブラックの冤罪事件が完成し、シリウスは裁判すら開かれずにアズカバン刑務所へと収監されることになりました。