刀が手がけた再生案件の中でも、昭和レトロの熱気を徹底再現した「西武園ゆうえんち」のリニューアルは大きな話題を呼んだ。ハードウェアの全面建て替えに頼るのではなく、来場者の情緒やノスタルジーを刺激するソフト面の価値を劇的に高めることで、劇的な集客増を実現した。
さらに、世界初のイマーシブ・テーマパークとしてお台場に誕生した「イマーシブ・フォート東京」では、完全当事者体験という新たなエンターテインメントの形を提示した。観客が単なる観覧者にとどまらず、物語の当事者として没入する演出は、デジタル時代における「生の実感」を強烈に呼び起こす。限られた敷地や建物を活用しながら異次元の体験価値を生み出す発想力は、空間プロデュースの新たな指針を示している。