現地を訪れた旅行者やキャンパーの証言からは、ガイドブックの写真だけでは分からない現場のリアルな光景が浮かび上がってきます。
冬季に写真撮影のために訪れた旅行者は次のように語っています。
「朝の気温はマイナス15度を下回っていましたが、湖岸の砂湯の前に立つとフワッと温かい湯気が漂っていました。白鳥たちがすぐ数十センチの距離まで泳いできて、水面から上がる蒸気の中で羽を休める姿は息を呑むほど美しかったです。足湯を掘ってみると本当に熱いお湯が湧いて、指先の感覚が生き返りました」
一方で、夏場にキャンプ場を利用した愛好家からは次のような実用的なコメントが寄せられています。
「湖のすぐそばにテントを張れるロケーションは抜群です。砂地なのでペグの効き具合には注意が必要ですが、夜に足湯に浸かりながら満天の星空を眺める時間は格別でした。売店でスコップを借りられるので、子ども連れでも砂遊び感覚で一日中楽しめました」
昭和のミステリー「クッシー伝説」の現在地
屈斜路湖の砂湯を語る上で外せないのが、1970年代に日本中を沸かせた未確認生物(UMA)「クッシー」の伝説です。当時、ネス湖のネッシーにちなんで名付けられたクッシーの目撃証言が相次ぎ、弟子屈町は一大ブームに包まれました。
現在でも砂湯のレストハウス前には巨大なクッシーのモニュメントが鎮座しており、レトロな昭和カルチャーを感じさせる絶好の記念撮影スポットとして若い世代や外国人観光客にも親しまれています。