2008年から2012年にかけてEURO連覇と2010年南アフリカW杯制覇を成し遂げた黄金世代は、シャビ、イニエスタ、ブスケツらを中心とした「ティキ・タカ(ショートパスを主体としたポゼッション戦術)」で世界を震撼させました。歴史的名チームと比較して、現在の代表チームにはどのような違いがあるのでしょうか。
最大の違いは「トランジション(攻守の切り替え)の速さと縦への直線的な攻撃力」です。黄金世代が極限のボール保持によって相手を疲弊させ、じわじわと包囲網を狭めていくスタイルだったのに対し、現在のチームはボールを奪った瞬間、一気にスペースへボールを運びます。
ロドリの正確無比なミドルパスからヤマルやニコ・ウィリアムズが即座に仕掛けるカウンターは、ポゼッション至上主義だった過去のスペインにはなかった強力な武器です。美しくボールを回す哲学を守りつつ、現代サッカーに求められるフィジカル、スピード、インテンシティを高度に融合させた姿こそ、現在の「進化型・無敵艦隊」の真骨頂と言えます。