お気に入りのケースに高価なラインストーンを貼り付けた直後、接着面の周りが薄白い霧に覆われたような「白化現象」に絶望した経験を持つ人は少なくない。瞬間接着剤に含まれるシアノアクリレート成分が揮発し、空気中の水分と反応して粉状に付着することこそが、このトラブルの元凶である。
アクセサリーパーツのプロフェッショナルとして知られる貴和製作所の専門スタッフも指摘するように、透明感を損なわずに仕上げる最大の秘訣は「硬化スピードと揮発性のコントロール」に集約される。白化を完全に防ぐためには、速乾性を謳う一般的な瞬間接着剤を避け、揮発成分を含まない無白化タイプの接着剤や、時間をかけて固まる低揮発性塗料を選ぶのが鉄則だ。作業時には風通しの良い環境を確保し、パーツの隙間から余分な接着剤がはみ出さないよう、極細ノズルやピックを活用してミリ単位の塗布量を管理することが、プロレベルの透明度を約束する。