車への積み込み段階で多くの一般ユーザーが犯してしまう致命的なミスが「横積み(寝かせて積むこと)」です。軽自動車のバンやコンパクトカーに入らないからと、洗濯機を横倒しにして運ぶケースが見られますが、これは故障の引き金になります。
横積みが厳禁とされる最大の理由は、「内部構造が縦方向の重力にしか耐えられない設計になっているため」です。横倒しにして走行時の振動を加えると、吊り下げスプリングが外れ、インバーターモーターの軸受が歪み、さらには奥に残っていた微量の水分が電気基板に流れ込んでショートします。一度でも横積みをすると、新居に設置した瞬間に「ガタガタと異音がして脱水できない」「電源が入らない」といったトラブルが極めて高い確率で発生します。
軽トラックの荷台に積む際は、必ず「垂直立て」を維持し、アオリ(荷台の囲い)に寄せて設置します。固定にはトラックロープを用い、プロ必須の縛り方である「南京結び(万力結び)」を施します。ロープの途中に作った輪を滑車のように利用して強い張力を生み出す南京結びなら、走行中の遠心力や急ブレーキでも洗濯機が1ミリもぐらつかない完璧なホールドが実現します。