今回の騒動は、報道機関のあり方についても重い問いを投げかけている。大本営発表のリリースをそのまま垂れ流すだけの報道体制に対する批判は根強い。
真のスポーツジャーナリズムとは、試合の興奮や美談を伝えることだけではない。時に権力を監視し、構造的な不条理を暴き、声を上げられない弱者の側に立つ姿勢が求められる。SNSでの拡散が先行し、大手メディアの後追いが目立つ現状は、従来の取材体制の限界を浮き彫りにした。
ファクトに基づいた客観的かつ粘り強い取材こそが、不透明な情報の渦の中から真実を炙り出す唯一の手立てである。