映画『最後まで行く』結末の真相!岡田と綾野が魅せた狂気の全貌

映画『最後まで行く』結末の真相!岡田と綾野が魅せた狂気の全貌

今注目を集めている 映画『最後まで行く』結末の真相!岡田と綾野が魅せた狂気の全貌について、多角的な視点をご紹介しています。

本作の物語は、刑事・工藤祐司(岡田准一)が起こした1件のひき逃げ事故からノンストップで加速していきます。母親の遺体とともに被害者・尾田創(磯村勇斗)の遺体を棺桶に隠すという狂気の隠蔽工作を成し遂げた工藤の元に届いた「知っているぞ、お前は人を殺した」という監察官・矢崎祐介(綾野剛)からの脅迫。そこから幕を開けるのは、保身と野望が絡み合う熾烈な駆け引きです。

物語のクライマックス、舞台は仙葉組の息がかかった産業廃棄物処理場の廃工場へと移ります。尾田の遺体から取り出したトランクの鍵を巡り、工藤と矢崎は文字通りの死闘を展開。工藤は機転を利かせて矢崎を廃車ごと爆破・炎上させ、母の遺骨と鍵を手に逃げ延びることに成功します。その後、警察組織を辞職した工藤は、尾田が遺した鍵を使い、巨額の裏金が眠る貸金庫へと向かいます。

棚一面に敷き詰められた数十億円の札束を前に呆然とする工藤。しかし、安堵の息を吐いた刹那、開いた金庫室の防犯扉のガラスに映し出されたのは、火傷を負い、血まみれになりながら怪異のような眼光で佇む矢崎の姿でした。映画は、工藤が絶望と驚愕に目を見開いた表情のまま、暗転して幕を閉じます。

このラストが意味するものは、「破滅のスパイラルからは誰も抜け出せない」という冷徹なメッセージです。韓国オリジナル版では、主人公が大金を前にして微かに笑みを浮かべるダークな痛快さで幕を閉じましたが、藤井道人監督が描いた日本版の結末は、タイトル通り「地獄の果てまで行き続けるしかない男たちの宿命」を提示しています。矢崎が幻影なのか実体なのかという議論もありますが、生還した矢崎が工藤の追跡を諦めていなかったという解釈が、作中の不死身じみた肉体描写と極限の執着心からも極めて自然です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。