すみだ北斎美術館の常設展は、北斎の70年余りに及ぶ画業を6つの年代別エリアに分けて系統立てて紹介しています。最大の魅力は、単なる作品鑑賞にとどまらないインタラクティブな学習体験です。
展示室中央には、北斎が84歳の頃に娘の阿栄(葛飾応為)とともに暮らした長屋のアトリエを再現した実物大ジオラマ(模型)が設置されています。散らかった部屋の中で一心不乱に筆を走らせる北斎親子の姿は、当時の息遣いや執念をリアルに伝えてくれます。また、高精細タッチパネル端末では、名作『富嶽三十六景』シリーズや『北斎漫画』の細部を自由に拡大して鑑賞でき、錦絵の多色摺りの工程をアニメーションで学べる仕組みも充実しています。
鑑賞にかかる所要時間は、常設展のみをじっくり見学した場合で約45分から1時間程度です。3階・4階の企画展までしっかり鑑賞し、映像シアターやミュージアムショップを回る場合は約1.5時間から2時間を想定しておくと無理のないスケジュールが組めます。