大阪偕成学園高校野球部の歩みを語る上で欠かせないのが、学校名が改称される前の此花学院高校野球部時代からの泥臭い挑戦の軌跡です。男子校から共学化し、2011年に現在の校名へと刷新された同校は、全国屈指の超激戦区・大阪府において「私学第3勢力」としての立ち位置を確立すべく、大規模な強化に乗り出しました。
その結実となったのが、第97回全国高校野球選手権大阪大会(2015年)です。準々決勝で前年夏全国制覇の大阪桐蔭を3-2で破る大番狂わせを演じ、決勝では大塚高校を下して創部以来初となる甲子園出場歴を打ち立てました。本大会でも1回戦で福島代表の聖光学院に18-4で大勝するなど、猛打と積極果敢な走塁で全国にその名を知らしめました。
当時のチームカラーは「徹底した執念と機動力」。相手守備陣のわずかな隙を見逃さない走塁意識と、全員が役割を果たす犠牲心は、激戦の大阪予選を勝ち抜くための強烈な武器となっていました。