だるま山高原レストハウスが誇る最大の価値は、遮るものが一切ない状態で広がる大パノラマです。展望テラスに立つと、弧を描く駿河湾の碧い海、富士山の手前に広がる愛鷹山連峰、そして右手には戸田(へだ)港の風光明媚な地形が一望のもとに収まります。空気の澄んだ早朝や夕暮れ時には、刻一刻と表情を変える光と影のグラデーションが圧倒的な臨場感を生み出します。
この景観には特筆すべき歴史が存在します。1939年に開催されたニューヨーク万国博覧会において、写真家・岡田紅陽がこの達磨山付近から撮影した「富士山と駿河湾」の巨大パノラマ写真が出展され、日本を代表する美景として世界的な絶賛を浴びました。つまり、この地から望む富士山は、近現代の日本の美意識を象徴する原点ともいえる特別な意味を持っています。
現地を訪れると、当時の国際社会を驚嘆させた理由が実感できます。四季折々のコントラストも見事で、春の柔らかな霞、秋の澄み渡る大気、そして冬の冠雪した富士の凛とした姿など、だるま山高原レストハウスの富士山絶景は訪れる季節ごとに全く異なる感動を与えてくれます。