ソウル市内の主要観光地や語学学校の現場からは、日本人特有の「すみません癖」に起因するリアルな誤用事例が数多く報告されています。
最大の落とし穴は、「親切にしてもらった時にチェソンハムニダと言ってしまう現象」です。日本人はエレベーターのドアを開けて待ってもらった際や、落としたペンを拾ってもらった際に「あ、すみません!」と言いがちです。しかし、これを直訳して「チェソンハムニダ」と発言すると、相手の韓国人は「なぜこの人は何も悪いことをしていないのに罪を認めているのだろうか?」と違和感を覚えます。韓国において好意を受け取った際は、謝罪ではなく100%の感謝を込めて「カムサハムニダ(감사합니다)」または「コマッスムニダ(고맙습니다)」と返すのが正しいコミュニケーションです。
また、満員電車や地下鉄の降車時に人をかき分ける際、無言で強引に通ろうとしたり、過剰に「チェソンハムニダ」と連呼しながら進むケースも見られます。韓国の現場取材やネイティブの証言によると、このような場面で最もスムーズなのは「チャムシマンヨ(잠시만요/少々お待ちください=通してください)」と声をかけながら通ることです。これ一言で、周囲の乗客は自然と体を引いてスペースを作ってくれます。