ネット上の掲示板やSNSでは、「面皰圧出は痛すぎて涙が出た」「施術を受けたら跡が残った」といった不安を煽る書き込みが散見されます。こうした噂の真偽を皮膚科臨床の観点から検証します。
まず痛みの程度についてですが、全く無痛というわけではありません。医療用極細針(30G〜33G程度)で毛穴の頭に小さな通気口を作る際の一瞬のチクッとした刺激と、アクネプッシャーのリング部分で周囲組織を均等に圧迫する際の「グッと押される鈍い圧迫痛」が生じます。特に鼻周りや眉間、口唇周囲などの神経が密集している部位は痛みを強く感じやすい傾向にあります。ただし、麻酔を必要とするほどの激痛ではなく、1箇所あたり数秒で完了するため、大半の患者は十分に耐えられる範囲です。
次に「跡が残る」という噂の真相ですが、医学的に適切な手技で行われた面皰圧出が原因で永久的なクレーター跡が残ることは極めて稀です。施術直後は毛穴周辺に点状の赤みやわずかな腫れが生じますが、通常は24時間から48時間程度で消退します。稀に微細な内出血が生じても1週間前後で自然吸収されます。「圧出で跡が残った」と訴えるケースの多くは、すでに毛穴深部で強い炎症を起こして真皮が破壊されていた重症ニキビであったか、あるいは自身で事前に爪などで強く押し潰していたことが主原因です。