ネット上の掲示板やSNSでは、2026年秋冬コレクションをもってコラボレーションが幕を閉じたことについて、「批判が殺到したからユニクロ側が打ち切ったのではないか」「売れ残って大爆死したから終了した」という噂が現在も散見されます。しかし、業界取材および公式発表の軌跡を追うと、この説は明確な事実誤認であることが分かります。
ファーストリテイリングのコラボレーション戦略において、ジル・サンダー氏との「+J」をはじめとする著名デザイナー協業は、あらかじめ「3〜5シーズン程度」の契約期間を定めたプロジェクト型で進行するのが通例です。マメクロゴウチとの協業も、2026年春夏から2026年秋冬まで全6シーズンにわたって継続されました。
アパレル業界において、単発で終わる企画が多いなか、6シーズン(3年間)にわたり独自のインナーカテゴリーを維持し続けた事実は、事業として大成功を収めた証左です。実際、シアーハイネックTシャツや3Dリブニットシリーズは累計で異例の販売数を記録しており、終了は「炎上による打ち切り」ではなく、ブランドとして提示すべき美学と技術的実験を完結させたことによる円満なプロジェクト終了でした。