韓国の春を語る上で欠かせない気象キーワードが「コッセムチュウィ(꽃샘추위)」です。日本語で「花を嫉(ねた)む寒さ」を意味し、まさに花が咲く頃に冬が嫉妬して冷え込むという「花冷え」の大陸版です。
3月中旬から下旬にかけて、周期的にシベリア気団が一時的に勢力を盛り返し、北西からの冷たく乾燥した季節風が朝鮮半島に吹き付けます。この期間に入ると以下のような気象変化が突発的に起こります。
- 前日まで最高気温が16℃あったにもかかわらず、翌朝には氷点下まで急降下する。
- 風速5〜8m/s前後の乾いたビル風が吹き抜け、体感温度がマイナス3℃以下まで落ち込む。
- 乾燥警報が発令され、喉や肌の乾燥、静電気が急増する。
現地メディアの気象報道でも「3月下旬だからといって厚手のアウターをすべてしまうのは危険」と毎年のように注意喚起がなされています。渡航数日前から現地の週間天気予報を確認し、最低気温が3℃を下回る予報が出ている場合は、防寒対策のギアを一段階上げる必要があります。