イルミ=ゾルディックの念系統は操作系に属し、特製の「針」を媒介にして人体や精神を自在に操る術を極めています。暗殺者としての英才教育を受けて育った基礎身体能力の高さに加え、念の応用範囲が非常に広く、潜入・尋問・集団虐殺まで単独で完遂できる柔軟性を備えています。
ハンター試験編で初登場した際、奇妙な異音を発する怪人物「ギタラクル」として潜入していたことは有名です。これはイルミの変装・ギタラクルの正体として知られる技であり、自らの顔面に多数の針を刺すことで骨格や人相を物理的に激変させていました。針を抜くだけで本来の美形な姿へと瞬時に戻る描写は、初期の読者に強烈なインパクトを残しました。針を使わない簡易的な変装も可能ですが、その場合は持続時間が約4〜5時間に限られるという制約が存在します。
戦闘において最も恐ろしい技が、オーラを込めた針を他者の脳に直接刺して意のままに操る針人形です。針を刺された対象は自我や痛覚を失い、死ぬまでイルミの命令を忠実に実行する肉体兵器へと成り下がります。選挙編において、キルアとアルカを追撃する際に一般市民を即座に針人形化し、自爆同然の特攻を仕掛けさせたシーンは、彼の冷酷非道な性格を象徴しています。
イルミの強さと作中戦闘力考察を行う上で外せない指標が、ハンター十二支んが集結した選挙編でのヒソカによる「採点」です。ヒソカは自身の基準で十二支んのメンバーを70〜90点と評価する中、イルミに対しては「95点」という極めて高い評価を下しました。この数値は十二支んの主力を上回っており、ヒソカ自身と同等か、あるいは一瞬の隙で命を奪い合える最上位クラスの実力者であることを如実に示しています。