デリケートゾーンの悩み相談やコミュニティサイトでは、「臭いが気になりナイロンタオルで擦り落とした」「アルコール消毒液を吹きかけた」「1日に何度も薬用石鹸で洗っている」といった過激な体験談が散見されます。しかし、これらは医療現場の観点から見て極めて危険な行為です。
外性器周辺の粘膜・皮膚は、腕や足の皮膚と比較して角質層が非常に薄く(約1/3〜1/5の厚み)、刺激に対して脆弱です。過度な物理的摩擦や脱脂力の強い洗浄剤を使用すると、皮膚を保護する皮脂膜と善玉菌(表皮ブドウ球菌やデーデルライン桿菌)が一掃されてしまいます。
その結果、皮膚バリアが破壊されて乾燥・微小な傷が生じ、かえって雑菌が侵入しやすい状態に陥ります。「洗えば洗うほど皮膚が荒れて痒くなり、防衛反応として皮脂分泌が増えて臭いが悪化する」という悪循環(オーバースクラブ症候群)に直面する利用者が後を絶ちません。