現在の新宿・大久保公園周辺は、数年前の喧騒が嘘のように静まり返っている。街頭にはこれでもかと防犯カメラが設置され、警察官や民間警備員によるパトロールが巡回する。かつてのように、数十人の女性がずらりと並んで客を待つような光景はもう見られない。
「ここに立っていると、すぐに声をかけられて移動を促されます」と、かつてこの場所で客待ちをしていたという20代の女性は語る。物理的な排除アートやフェンスの設置も進み、彼女たちが「立ち止まる」こと自体が困難な環境が作り上げられた。しかし、これで需要と供給が消滅したわけではない。彼女たちはただ、別の場所へ移動しただけなのだ。