かつては「安定の象徴」だった公務員だが、今やその神話は崩壊しつつある。ノンキャリアの採用試験である一般職試験の倍率も低下傾向が続く。
それでも公務員を目指す若者たちは、何を求めているのだろうか。取材に応じたある若手職員はこう語る。「最初から出世競争に巻き込まれたくない。地元に貢献できる実務に関わりたかった」。キャリアのような激しい全国転勤や、政治家との泥臭い交渉を避け、専門性を磨きながら地域や現場に根ざした仕事をしたいという層が、今のノンキャリアを支えている。
彼らが求めているのは、派手な権力ではなく、地に足のついた「働きやすさ」と「ささやかな貢献感」なのだ。