西洋料理のコースや本格的なテーブルセッティングでは、料理の工程や食材の性質に合わせて細分化されたカトラリーが使い分けられます。基本的なラインナップを把握しておくと、外食時のマナーだけでなく自宅での買い揃えにも役立ちます。
代表的なカトラリーの種類と用途は次の通りです。
・ディナーナイフ/ディナーフォーク/ディナースプーン
コース料理のメインディッシュ(肉料理など)で使用される最も大型のカトラリーです。欧米規格では長さが約21〜24cmほどあり、しっかりとした重量感を持っています。
・デザートナイフ/デザートフォーク/デザートスプーン
前菜(アントレ)やパスタ、魚料理、デザート全般に用いられる中型サイズです。長さは約17〜19cm前後で設計されています。実は日本の家庭において「ディナー用」として流通・愛用されているセットの多くは、日本人の手のひらのサイズや一般的な洋食器の直径(21〜24cm皿)に調和しやすいこのデザートサイズです。
・フィッシュナイフ/フィッシュフォーク
魚料理専用のカトラリーです。ナイフの刃先が幅広く、骨から身を外しやすいヘラのような形状をしており、フォークはソースをすくいやすいよう幅広に作られています。
・スープスプーン/ブイヨンスプーン
スープ皿の深さに合わせて丸型のつぼ(皿部分)を持つスプーンです。澄ましスープ用には小ぶりの丸型ブイヨンスプーンが選ばれます。
・ティースプーン/コーヒースプーン/ヒメフォーク
食後の喫茶やフルーツ、和菓子などに添えられる小型のカトラリーです。長さは約11〜14cmほどで、日常的にも出番が多いアイテムです。
特に問い合わせが多い「デザートフォークとディナーフォークの違い」は、純粋なサイズと用途にあります。大柄な骨付き肉や厚切りステーキを切り分ける場面ではディナーフォークのホールド力が必須ですが、パスタやサラダ、オムライスといった日常的な洋食全般には、取り回しの良いデザートフォークが最も汎用性に優れています。