「神7」とは、第1回・第2回総選挙で上位7人に選ばれたメンバーを指すファン発祥の呼称である。具体的には前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜の7人。第1回と第2回で順位こそ入れ替わったものの、顔ぶれは完全に一致しており、当時のAKB48の顔として絶対的な存在感を放っていた。
しかし、この神7は決して固定された序列ではなかった。第3回(2011年)では柏木由紀が3位に急浮上し、板野友美が8位に後退。神7の一角が崩れる。第4回(2012年)には松井珠理奈(SKE48)が9位、松井玲奈(SKE48)が10位に食い込み、姉妹グループの台頭が明確になった。第5回(2013年)には指原莉乃が1位、渡辺美優紀(NMB48)が15位、山本彩(NMB48)が14位と、神7出身者以外の新世代が上位を席巻。もはや「神7」という言葉自体が過去の遺物になりつつあった。
初期神7メンバーのその後を見ても、その変遷はドラマチックだ。前田敦子は2012年に卒業、大島優子は2014年に卒業、篠田麻里子と板野友美は2013年に卒業、高橋みなみは2016年に卒業、小嶋陽菜は2017年に卒業した。最後まで残った渡辺麻友も2017年の第9回総選挙を最後に卒業し、2026年には芸能界を引退。神7全員がAKB48を去ったことで、総選挙は新たな物語の担い手を必要としていた。