プロが暴く目の描き方!左右非対称を防ぎ魅力的な瞳を描く技術

プロが暴く目の描き方!左右非対称を防ぎ魅力的な瞳を描く技術

プロが暴く目の描き方!左右非対称を防ぎ魅力的な瞳を描く技術にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

作画初心者がネット上のノウハウを見て最も陥りやすい罠が、「デジタルツールの対称定規やコピペ反転を使って、左右を完全なシンメトリーに仕上げようとすること」です。実は、これこそが絵を極めて不自然で生命感のないものにしてしまう最大の盲点です。

現実の人間の顔において、左右が完全に対称な人物は存在しません。視覚心理学には「不気味の谷現象」と呼ばれる概念がありますが、幾何学的に1ミリの狂いもなく左右対称に整えられた顔は、人間の脳に「作り物の人形」「アンドロイド」のような違和感や恐怖感を無意識に抱かせます。

また、キャラクターは常に何らかの感情を持ち、特定の対象を見つめています。光の入る角度、微細な表情筋の引きつり、首の傾きによるわずかな遠近差などによって、左右の目には「意図されたわずかなアシンメトリー(非対称性)」が生じるのが自然です。左右の基準位置(アイレベルと間隔)は厳密に揃えつつも、ハイライトの配置やまぶたの開き具合にわずかなニュアンスの差を残すことこそが、生きたキャラクターの息遣いを吹き込む秘訣です。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。