SNS上の洗練された写真や整った顔立ちから、ネット上では「事務所のプッシュで順風満帆にキャリアを歩んできたスマートな若手」というステレオタイプな見方をされることが少なくありません。しかし、現場取材で見えてくる本田響矢の実像は、極めて泥臭く徹底的な役作りを重ねる職人肌の俳優です。
台本の読み込みにおいては、自身のセリフだけでなく相手役の心情推移やト書きの意図までをノートにびっしりと書き込み、現場に入る前に何通りもの演技パターンをシミュレーションしていると言います。華やかな経歴の裏で、オーディションに落ち続けた下積み時代の悔しさを忘れることなく、一歩ずつ自らの演技力で役をもぎ取ってきたプロセスこそが、現在の厚みのある芝居を支えています。