見上愛の知性と独特の感性は、どのような学生時代から育まれたのでしょうか。彼女の学歴を辿ると、非常にストイックでアカデミックな背景が浮かび上がってきます。
中学校・高校時代は、自由な校風と高い教養教育で知られる名門・桐朋女子中学校・高等学校に通っていました。中高時代は演劇部に所属して脚本や演出の面白さにのめり込み、バンド活動でギターを担当したりハンドボール部に所属したりと、多彩な才能を発揮していました。実家は両親が舞台鑑賞や音楽をこよなく愛する家庭環境で、幼少期から劇場に足を運ぶ機会が多かったことが、彼女の表現欲求の原点となっています。
高校卒業後は、数多くの名クリエイターを輩出している日本大学芸術学部(日芸)演劇学科へ進学。彼女のユニークな点は、最初から女優を目指していたわけではなく、「演劇の舞台演出家になりたい」という裏方志望だったことです。大学で演出論を学ぶ過程で、「演出をするなら役者の気持ちや演技の現場を知る必要がある」と考え、ワタナベエンターテインメントのスクールに入学。そこで見出された類まれな演技の才能が、彼女を表舞台へと押し上げることになりました。