ネット検索で「道頓堀 赤鬼」と打ち込むと、サジェストに「閉店」という不穏な単語が浮上します。結論から申し上げれば、道頓堀赤鬼は完全閉店したわけではありません。かつて道頓堀川沿いのメインストリートに構えていたド派手な赤鬼の立体看板が撤去されたこと、そしてコロナ禍に伴うインバウンド消失期の一時休業や再開発に伴う店舗の移転が重なり、往年のファンや旅行者の間で「潰れてしまった」という憶測が独り歩きしたのが噂の真相です。
実際のところ、同店は道頓堀・千日前エリア内で拠点を移しながら営業を継続しています。移転先のアクセスは、近鉄日本橋駅および大阪難波駅から徒歩数分の好立地。かつてのド派手な路面劇場型店舗から、より職人仕事に集中できるコンパクトな店構えへとシフトしました。現在の営業時間は概ね11:00〜22:00前後(生地や生ダコが売り切れ次第終了)となっており、週末や連休には往年と変わらぬ活気を見せています。
飲食業界の店舗開発関係者は「道頓堀の目抜き通りは賃料の高騰が凄まじく、派手な看板勝負の観光客向けチェーン店と、少し路地に入ってでも味で勝負する実力店との二極化が進んでいる」と分析します。赤鬼の移転劇は、過熱する観光地バブルから一歩引き、たこ焼き本来のクオリティを守り抜くための戦略的再配置であったといえます。