そもそもヒマラヤチーズとは、ネパールなどの高地で暮らすヤクや牛のミルクを原料とし、ライム果汁とわずかな食塩を加えて凝固させた後、数ヶ月間じっくり燻製乾燥させた伝統食品です。市場ではヤクミルク原料の無添加ドッグチーズとして流通しており、人工保存料や着色料を一切使わない安心感がセールスポイントとなっています。
健康管理において気になる犬用ヒマラヤチーズの塩分濃度とカロリーですが、製造過程で乳清(ホエー)を徹底的に分離・圧搾するため、乳糖と脂肪分、塩分は大幅にカットされています。塩分濃度はおよそ0.1%未満と極めて微量であり、健康な犬が適量を口にする限り塩分過多の心配はほぼありません。ただし、カロリーは100gあたり約300〜350kcalと高密度なエネルギー源であり、主成分の6割以上が粗タンパク質で構成されています。
ここで見落としてはならないのが、ヒマラヤチーズで犬が下痢をする原因です。乳糖不耐症の心配が少ない加工が施されているとはいえ、高濃度な動物性タンパク質の塊であるため、消化器官が未発達な犬や胃腸がデリケートな個体が夢中で削り取って大量摂取すると、急激な消化不良を引き起こします。「お腹に優しい天然素材」という宣伝文句を過信せず、体調の変化を細かく観察する視点が欠かせません。