大塚国際美術館は山をくりぬいて建設された地下3階・地上2階の5フロア構成となっており、エントランスは地下3階に位置します。この複雑な構造と広大さゆえに、事前の滞在計画が鑑賞の質を大きく左右します。編集部が現場の計測データと来館者動線をもとに作成した比較表を以下に示します。
館内の混雑状況と回る順番には明確なセオリーが存在します。開館直後の午前9時30分から11時頃にかけては、エントランス直近の地下3階(システィーナ・ホールやフェルメールの部屋)に来館者が集中します。人混みを避けて写真を撮りたい場合、入館直後に真っ先にシスティーナ・ホールを押さえるか、あるいはあえてエレベーターで地上階(近代・現代)まで一気に上がり、上階から下階へと下りながら巡る「逆流鑑賞」も極めて有効な選択肢です。
ただし、大塚国際美術館は「地下3階(古代・中世)→地下2階(ルネサンス・バロック)→地下1階(バロック・近代)→地上1階・2階(現代・テーマ展示)」と、上の階へ進むにつれて時代が進む西洋美術史の編年体構造になっています。美術史の文脈を自然に理解したい場合は、やはり正規ルートに沿って地下3階から順番に巡ることをおすすめします。