「かまいたち」という単語の検索ボリュームを分析すると、その大半が芸能情報に占められているのは紛れもない事実だ。だが2026年現在、SNSやショート動画プラットフォームを中心として、若い世代の間で民俗ホラーへのリバイバル現象が起きている。ポップカルチャーの軽快なイメージの裏側に潜む、原典の暗さと残酷さに魅了される若者が急増しているのだ。
ゲームのモンスターやダークファンタジーの意匠として消費される中で、「本来の伝承はこんなに怖かったのか」というギャップがウケている。ただ可愛い、あるいはコミカルな存在ではなく、理由もなく日常を切り裂いていく不気味な獣。彼らが求めるのは、都合よく美化されていない、民俗学が本来抱えていた生々しい毒だ。