インタビュー中、男が最も熱を帯びたのは、SNSでの評価について語った時だった。彼は自身の犯行がネット上でどのように議論されているかを執拗に気にしていた。「誰も俺の本質を見ていない」と吐き捨てるように言い、警察の取り調べに対する不満を露わにした。供述調書に書かれた内容は、警察が作り上げたストーリーに過ぎないと主張するのだ。
だが、彼の言う「本質」とは何なのか。それは単なる自己弁護であり、被害者への謝罪の言葉は最後まで聞かれなかった。自らの行為を正当化するために、都合のいい事実だけを繋ぎ合わせるその姿は、SNSのフィルターバブルが生み出した現代特有のモンスターのようでもある。