地元市民にとって、小倉リーセントホテルは単なる出張客向けのビジネスホテルではありません。昭和から平成にかけて、この場所は「人生のハレ舞台」を演出する特別な空間でした。とりわけ小倉リーセントホテル 結婚式場は、公立共済ならではの良心的な価格設定と誠実なホスピタリティで、数多くの教職員や市民が挙式を執り行った思い出の聖地です。
また、小倉の夏の風物詩として定着していたリーセントホテル小倉 ビアガーデンも、多くのサラリーマンや家族連れの笑顔を集めてきました。小倉城のライトアップを間近に臨む抜群のロケーションで味わう生ビールとビュッフェは、近隣の大手町や勝山公園を行き交う人々にとって夏の欠かせない風物詩となっていたのです。
しかし、少子高齢化と冠婚葬祭のカジュアル化、そして感染症流行期における集会制限の打撃を受け、ホテル経営陣は経営資源の集中と選択を迫られました。維持コストが膨大な婚礼専用設備や大規模イベントを一律に維持する旧来型モデルから脱却し、ビジネス出張者や城下町観光客に向けた宿泊・会議主体のコンパクト経営へと舵を切った経緯があります。「昔通ったビアガーデンや結婚式場がなくなった」という地元ファンの寂しさが、いつしか「ホテル全体の閉館」という噂へと歪められて伝わってしまった側面は否定できません。