WEB上の知恵袋や掲示板で長年まことしやかに語られる言説のひとつに、「チキンフィレより和風カツのほうが鶏胸肉を使っているからヘルシーなのではないか」「和風タレだからマヨネーズ主体の洋風バーガーより太りにくい」というものがあります。しかし、この認識は完全なる誤謬です。
現実のファクトを直視すると、チキンフィレバーガーの脂質が約19g前後にとどまるのに対し、月見和風カツは27gを超えています。最大の盲点は「タレの糖度」と「衣の表面積」です。「和風」と名乗ってはいるものの、味付けの骨格を担うテリヤキソースには大量の果糖ぶどう糖液糖や水飴が添加されており、血糖値を急激にスパイクさせる要因を抱えています。
また、全粒粉バンズを採用している点についても、「食物繊維が豊富だから太らない」と過信するのは早計です。全粒粉特有の香ばしさは脂っこさをマスキングする効果を発揮しますが、バンズ自体の糖質量は通常の白バンズと大差ありません。ヘルシーなイメージという心理的バイアスによって警戒心が解かれ、ポテトや炭酸飲料を追加注文してしまう行動トラップこそが、秋の激太りを招く隠れた元凶なのです。