「加藤茶 若い頃 イケメン」という検索フレーズがトレンド入りする際、多くの人が思い浮かべるのは1960年代、ザ・ドリフターズが『8時だョ!全員集合』で爆発的なブームを巻き起こす前後のアイドル的な美男子ぶりです。通称「日本のビートルズ前座」を務めた時代のスリムで甘いマスクは、現代のトップ俳優である菅田将暉に骨格や目元の涼しげな鋭さが酷似していると度々比較されてきました。
しかし、リアルタイムを知る世代のみならず令和のデジタルネイティブをも唸らせているのが、1983年から1993年にかけて彼が駆け抜けた40代当時のビジュアルです。1985年に16年間の歴史に幕を下ろした『全員集合』の終了時、加藤茶は42歳でした。その翌年、1986年にスタートした『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBS系)で画面に現れた彼は、従来のチョビヒゲやハゲヅラのコント姿を一変させ、トレンチコートや仕立ての良いスリーピーススーツを完璧に着こなす私立探偵役を熱演しました。
当時の映像アーカイブを見返すと、無駄のない精悍なフェイスライン、知性と哀愁を漂わせる流し目、タバコをくゆらせる所作の美しさが際立っています。コメディアン特有の軽妙なリズム感を持ちながらも、ふとした瞬間に覗かせる「大人の男の色気」は、当時の男性ファッション誌でも大きく取り上げられるほどでした。ネット上で発掘された「昔の画像」を見た20代ユーザーからは、「お笑いの神様というより、まるでフランス映画に出てくるフィルム・ノワールの俳優」「現在のどのイケメン俳優よりも渋い」といった絶賛のコメントが相次いでいます。