大食いでありながら痩せ型をキープできる人物全員が嘔吐しているわけではありません。医学的な検査によって、本物の大食いファイターには常人離れした身体的特徴が備わっていることが判明しています。大食いでも太らない理由として挙げられる決定的な要素は主に3つ存在します。
第1に、胃の驚異的な伸縮性と幽門の開き方です。一般的な成人の胃は食べた後に約1.5リットル程度まで膨らみますが、プロの大食い選手は胃が肋骨の下から骨盤付近まで広がり、他の内臓を押し退けて巨大化します。さらに、食べた物が素早く小腸へ送られるため、満腹中枢が刺激される前に大量の食事を胃に収めることが可能です。
第2に、褐色脂肪細胞の働きと代謝効率の異常な高さです。摂取したエネルギーを熱として放出する褐色脂肪細胞が活発に機能している場合、食事中から体温が急上昇し、大量の汗をかいてカロリーを消費します。第3に、栄養の吸収率の低さ(消化不良)であり、腸管での栄養吸収が追いつかず、そのまま体外へ排出される体質を持つケースです。これら先天的な要素が重なることこそが、過食嘔吐に頼らずとも細身でいられるなぜ太らないかの決定的な理由と言えます。