ふたりの接点が最初に生まれたのは、2013年公開の映画『地獄でなぜ悪い』(園子温監督)の現場でした。極道と映画制作が狂気的に交錯する本作で、二階堂ふみはヤクザの組長の娘・ミツコ役を演じ、星野源は彼女に翻弄される巻き込まれ型の青年・橋本公次役を好演。映画賞を席巻した過激な作風の中で、ふたりが放った剥き出しの表現力は業界内でも高い評価を集めました。
しかし、この映画の撮影当時はあくまで「刺激的な共演者」という間柄にとどまっており、男女の交際へ直ちに発展することはなかったと伝えられています。ふたりの距離が決定的に縮まったのは、それから約2年後のことでした。
決定打となったのは、2015年7月に公開された資生堂マキアージュの薬用美白フェースパウダー「スノービューティー II」のスペシャルショートムービー『スノードームの旅人』での再共演です。雪夜を走る列車の中で展開する幻想的でロマンチックなドラマにおいて、ふたりは濃密な心理描写を演じ分けました。映画での血気迫る空気感とは対照的な親密な芝居を重ねる中で、急速に親交を深めていったと当時の取材記者は証言しています。