現場における利用者の評判は、乗車体験そのものへの好意的な声と、アクセス・利便性に対する強い不満が真っ二つに分かれています。
乗車した観光客やビジネス客からは、「車内は静かで揺れも少なく、350km/hの体感スピードは圧倒的」「ジャカルタ・バンドン間の酷い渋滞から解放された」という快適性を評価する声が上がっています。車両の内装や清掃状態も良好に保たれており、移動ツールとしての単体性能は及第点と言えます。
一方で、日常利用者の間で最大のボトルネックとなっているのが「駅の立地と最終目的地へのアクセス」です。
- ジャカルタ側(ハリム駅):市内中心部からやや外れており、LRT(軽量高架鉄道)との接続はあるものの乗り換えの手間が発生する。
- バンドン側(パダララン駅・テガルアル駅):バンドン市中心街から遠く離れており、中心部へ向かうにはパダララン駅で在来線のフィーダー列車(接続支線)へ乗り換える必要があり、トータル時間短縮の恩恵が削がれる。
「高速鉄道自体は45分で着くが、前後の乗り換えと待ち時間を含めると結局2時間近くかかり、車や在来線特急と大差ない」という現地駐在員やローカルビジネス層の指摘は、インフラ全体の都市計画がいかに拙速であったかを物語っています。