テレビサイズを検討する際、カタログの画面インチ数だけで比較してはいけません。液晶ディスプレイと有機EL(OLED)ディスプレイの構造的差異が、部屋に置いたときの実質的な占有面積に大きな影響を与えます。
有機ELテレビは自発光素子を用いるためバックライトユニットが不要で、パネル最薄部は数ミリ単位という驚異的な薄さを誇ります。壁掛けや壁寄せスタンドを使用した際、壁面に吸い付くように配置できるため、同インチの液晶テレビに比べて部屋への圧迫感が大幅に軽減されます。さらに、有機ELは視野角がほぼ180度均一であるため、家族がリビングのどこに座っていても色褪せない高画質を楽しめる強みがあります。
一方の液晶テレビ(特に高輝度な直下型Mini LEDモデルなど)は、バックライトや放熱設計の関係上、本体背面に厚み(約7〜9cm前後)が生じます。また、近年の大型液晶テレビは安定性を担保するためにスタンドの奥行きが30cm近く設計されているモデルも珍しくありません。「テレビ台の奥行きが足りずにスタンドがはみ出してしまう」「画面が想定より10cm以上手前に迫ってきて視聴距離が縮んでしまった」という失敗の多くは、液晶テレビのスタンド形状確認不足から生じています。