なぜ、10年前の楽曲が今これほどまでに若者の心を捉えて離さないのか。その答えは、SNSにおける「自己表現のツール」としての親和性の高さにある。特にサビのフレーズは、15秒のショート動画で劇的な感情の揺れを表現するのに完璧なテンポと起伏を持っている。
現代の若者は、回りくどい表現よりも、一瞬で感情が伝わる言葉を好む。この曲が持つ、飾らないけれど少し背伸びしたい恋心を描いた言葉たちは、タイムライン上で驚くほど新鮮に響くのだ。スマートフォンの画面越しに、誰もが「誰かに宛てたメッセージ」としてこの歌を口ずさんでいる。