疣贅とは?タコと誤認し放置で増殖する感染症の真実と最新皮膚科治療に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。今すぐチェックことができます。
疣贅は発生部位やウイルスの型によって、外見や臨床的特徴が大きく異なります。正確な鑑別を行うため、主要な疣贅の種類と類似疾患の比較データをまとめました。
疾患・病型好発部位と主なHPV型臨床的特徴と自覚症状鑑別のポイント・編集部の所見尋常性疣贅
(じんじょうせいゆうぜい)手指、爪の周囲、肘、膝
(HPV 2, 27, 57型など)表面が粗く角化した硬い丘疹。自覚症状は乏しいが、爪周囲では爪の変形を伴う。最も頻度の高いイボ。表面の微小な黒点(血栓化した毛細血管)の有無でタコと識別可能。足底疣贅
(そくていゆうぜい)足の裏、足指の腹
(HPV 1, 4型など)体重で圧迫され皮膚内部へ深く潜り込む。歩行時に圧痛があり、魚の目と誤認率90%以上。削ると点状出血が出現。病変をつまむと激痛が走る「ピンチテスト」陽性が決定的特徴。青年性扁平疣贅
(へんぺいゆうぜい)顔面、額、手の甲、前腕
(HPV 3, 10, 28型など)わずかに盛り上がった数ミリの平らな丘疹。淡褐色〜肌色で多発しやすい。青年期の女性に好発。ニキビやシミ、脂漏性角化症と間違われやすく、掻破痕に沿って線状に列ぶ。魚の目(鶏眼)
※非ウイルス性足裏の骨突出部、足指間
(感染症ではない)中心に半透明の角質芯が存在。歩行時など垂直に荷重がかかると突き刺すような痛み。削っても出血しない。皮膚の紋理(指紋・足紋)が芯を取り囲むように乱れるのが特徴。
とりわけ注意を要するのが、足の裏にできる足底疣贅です。通常のイボはドーム状に隆起しますが、足底疣贅は歩行時の全体重がかかり続けるため、角質層の奥深部へと押し込まれて平坦化します。外見が魚の目と酷似していることから、市販の魚の目パッドを長期間貼り続け、皮膚をふやかしてウイルスを病巣周囲へ一気に広げてしまう失敗事例が後を絶ちません。
また、青年性扁平疣贅の特徴と見分け方についても留意が必要です。10代〜30代の顔面や腕に好発し、平らでなめらかな小丘疹が無数に発生します。「治らない大人ニキビ」や「急に増えた薄いシミ」と誤認し、ピーリングや美顔ローラーで刺激を与えた結果、患部を線状に広げてしまうケース(ケブネル現象)が多発しています。