東京都北区防災センター(地震の科学館)の最大の目玉は、最大震度7の揺れを全身で体感できる起震装置です。民間のアミューズメント施設であれば数千円の入場料がかかっても不思議ではない最新シミュレーターが、入場料・体験料ともに完全無料で開放されています。
体験できる揺れは単なる機械的な振動にとどまりません。1923年の関東大震災、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災など、過去に甚大な被害をもたらした実際の地震波形データが忠実にプログラミングされています。横揺れだけでなく、突き上げるような初期微動(P波)から激しい主要動(S波)への移行をリアルに再現しており、机の下に身を隠す初動対応の難しさを身をもって実感できます。
館内では地震体験に加えて、火災時の有毒ガス避難を学ぶ煙体験や、実物の訓練用消火器を使った初期消火体験、大型スクリーンで災害のメカニズムを学ぶ防災シアターがシームレスに連携しています。北区民に限らず、東京都内外のすべての来館者に等しく無料開放されている点も特筆すべき公共性の高さです。