浅野ゆう子の結婚と現在の人生観を語る上で避けて通れないのが、俳優の故・田宮五郎(本名・柴田英晃)さんとの過去です。
名優・田宮二郎さんの次男である田宮五郎さんと浅野ゆう子は、2007年頃から真剣交際をスタートさせ、一時は将来を誓い合った関係でした。しかし2012年、田宮さんがくも膜下出血を発症して突如倒れるという悲劇に見舞われます。浅野ゆう子は仕事をセーブしながら、田宮さんのリハビリと療養を支えるため、自ら購入したバリアフリーの自宅で献身的な看護を続けました。
懸命なサポートにもかかわらず、田宮さんは2014年11月に47歳の若さで帰らぬ人となりました。当時、最愛の人を看取った浅野ゆう子の憔悴ぶりは報道各社でも伝えられ、深い悲痛が世間の涙を誘いました。
生と死、そして深い喪失を真正面から受け止めた経験は、彼女の人間性をより一層深遠なものへと昇華させました。その後の結婚は、決して過去を忘れたからではなく、人生の有限さを知った大人が「残された日々を誰とどう生きるか」という切実な問いに向き合った末の、極めて前向きな決断であったといえます。